
4月26日(水)~5月15日(月)まで日本橋高島屋S.C本館8階ホールで開催中の「開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品 琳派、若冲、ときめきの日本美術」を見に行きました。この展覧会は巡回展で、12月~ジェイアール名古屋タカシマヤ、来年4月~静岡市美術館でも開催されるそうです。
「Ⅰ.祈りのかたち、Ⅱ.数寄の心、Ⅲ.華やぎのとき、Ⅳ.琳派への憧れ、Ⅴ.若冲のちから」5つの章で細見美術館のコレクションを紹介する展覧会で、葛飾北斎、神坂雪佳、酒井抱一、鈴木其一、伊藤若冲などの作品が多数展示されていました。
酒井抱一「松風村雨図」天明5年の作品が印象に残りました。酒井抱一25歳の作品とのこと。派手な色を敢えて用いない紅嫌いの作品で、松風と村雨という人物が描かれています。フォトカードがなかったのが残念でした。

伊藤若冲 「踏歌図」江戸中期
伊藤若冲の作品は、予想以上に多く、19点展示されていました。
数年前に、細見美術館で見た作品を再び見ることが出来て嬉しかったです。
気になる作品は以前と変わらず、同じでした。
伊藤若冲「踏歌図」は、初めて見ました。若冲が描く人物画は珍しいなと思いました。
野菜と果物で涅槃図の様子を表した、伊藤若冲「紙本墨画果蔬涅槃図」京都国立博物館蔵をいつか見てみたいです。

伊藤若冲 「虻に双鶏図」江戸中期
虻をジーッと見つめるニワトリがなんとも言えず可愛らしいです。

伊藤若冲 「糸瓜郡虫図」江戸中期
「糸瓜郡虫図」 には、11匹の生き物が描かれているそうなのですが、10匹しか見つけられず。友人と必死に探し、ようやく11匹発見できました!葉や実には、若冲独特の虫食いの跡があります。
若冲の虫食いの跡は、宮川香山も影響を受けています。初代宮川香山 「蓮二鳥細工花瓶」をご覧ください。
綺麗な葉より、虫食いの跡がある葉や枯れている葉の方が表情が豊かで、リアルな感じがしますね。

初代宮川香山 「蓮二鳥細工花瓶」
明治9年頃~明治15年頃
スタッフO