
先日、新宿御苑へお花見に行きました。淡いピンク色から濃いピンク色まで、様々な種類の桜が満開でとても綺麗でした。
ヒヨドリが桜の蜜を吸うと、花びらがヒラヒラと舞い散り、風情がありました。

新宿御苑には、温室もあります。
明治8年に建てられたガラス張りの温室がルーツで、平成24年に絶滅危惧種の保存・展示を行う環境配慮型の温室となり、熱帯・亜熱帯の植物を中心に約2700種を栽培しているそうです。
まだ蕾が多く見頃には早かったですが、水色のお花のヒスイカズラも見ることができました。

学生時代、暗記した平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者もつひには滅びぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」でも有名な、沙羅双樹を初めて見ました。

沙羅双樹
無憂樹(ムユウジュ)、印度菩提樹(インドボダイシュ)、沙羅双樹(サラソウジュ)は、仏教の三大聖樹です。お釈迦さまの誕生や悟りを開いた時などに関わる植物は、仏教では聖なるものとされています。
-新宿御苑温室案内より-
沙羅双樹は、高さ30m程に成長する沙羅の木のことです。沙羅の木が、沙羅双樹と呼ばれるようになったのは、お釈迦さまが入滅した際に、2本の対になった沙羅の木が生えていたことが由来だそうです。
涅槃図は、時代や作者によって描き方に違いがあります。沙羅双樹は4本や2本の場合もあるようですが、基本的に8本描かれ、8本のうち4本は枯れ、残る4本は青々と栄えたと言われています(四枯四栄)。
片側4本が枯れる、各対で枯れる、全て枯れる、一本だけ枯れずに残るなど、様々な描写があるそうです。

義亮「涅槃図」1846年 (作品一部分)
眞葛ミュージアムは、雙林寺の画僧 義亮が描いた涅槃図を展示しています。幼少時代、宮川香山は義亮に絵と書を学んでいました。
義亮が描いた沙羅双樹は何本描かれ、何本枯れているでしょうか?
ぜひ、眞葛ミュージアムで、じっくりとご覧ください。

新宿御苑には池があります。
大きな鯉が泳いでいるのを橋の上から見ていました。
すると、視線を感じ、そちらを見ると水面から何かが顔を出していました。
カエル?カメ?人が集まると、さっと水中の落ち葉に潜ってしまいました。
これは一体何でしょう?とても不思議です…。
スタッフO