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江戸絵画の華

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東京の桜開花予想は、全国で最も早い3/15頃のようですね。再来週には満開ですね。お花見のご予定はございますか?
先日、出光美術館「江戸絵画の華 第1部-若冲と江戸絵画」を見に行ってよかったので、 2月21日(火)〜3月26日(日)まで開催の「江戸絵画の華 第2部-京都画壇と江戸琳派」も見に行きました。出光美術館の収蔵品に加わったエツコ&ジョー・プライス夫妻(プライス財団)旧蔵の江戸絵画コレクションは、華やかな作品ばかりです!

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酒井抱一「十二か月花鳥図」(十二幅対のうち)
江戸時代 チラシより

酒井抱一「十二か月花鳥図」は、十二幅の対で構成されたものです。構図や色合いが、とても素晴らしかったです。
一月から十二月まで、その時期に合った花や木、鳥や昆虫が描かれています。行ったり来たりして何度も見ました。
椿や梅の枝ぶりが素敵で、バラと一緒に描かれた蜂も可愛らしく、紫陽花の色のグラデーション、菖蒲の青色、向日葵のくすんだ黄色、緑色や熟したオレンジ色の柿も美しかったです。

酒井抱一「十二か月花鳥図」は、数種類作られていて、三の丸尚蔵館所蔵「花鳥十二ヶ月図」は、酒井抱一62歳の作品と判る基準作としても貴重なのだそうです。いつか、見てみたいです。

出光美術館は、「十二か月花鳥図」と同じ画題・同じ形式で制作された「十二か月花鳥図貼付屏風」も所蔵しています。
そちらが載っている図録を見せていただき、今回の図録と見比べました。展示中の「十二か月花鳥図」の方が好みでした。実際の作品を見比べられる日がくると良いなと思いました。
「十二か月花鳥図貼付屏風」のフォトカードはあったのですが、「十二か月花鳥図」のフォトカードはなく残念でした。もしあったら、一月から十二月まで購入し、一ヶ月ごとに交換して飾りたかったです。

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円山応挙「虎図」 天明5年(1785)
フォトカードより

若冲「虎図」も好きですが、円山応挙「虎図」も見応えがありました。
鼻の上の毛並みが柔らいベルベットのような質感で、尻尾の毛もフサフサしていて、思わず触りたくなりました。
キリッとした力強い目、鋭い爪、構図に収まらない大迫力の虎でした。

2023年3月15日(水)まで、兵庫県香美町の大乗寺で、円山応挙の襖絵の原画が、13年振りに収蔵庫から元の客殿3室に戻され、特別公開されているそうです。もう少し早く知っていたら、見に行きたかったです。

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初代宮川香山 「磁製桜紋花瓶」
明治20年頃~大正5年頃

本日は、枝ぶりが美しい眞葛焼の作品をご紹介いたします。
ピンク色にグレーが混じったお洒落な色合いの花瓶です。
梅、桜、桃は、「バラ目・バラ科・サクラ属」の植物なので、似ています。
基本的に花びらは5枚です。3つの花の見分け方は、花の付き方と花びらの形です。一番分かりやすいのが、花びらの形です。花びらの先が、梅は丸く、桜は割れていて、桃は尖っています。
こちらの作品の名前は桜紋となっていますが、花びらの先が丸いので、梅紋かもしれません。


スタッフO

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