眞葛焼 高浮き彫りの作品をご覧になったお客様より「高浮き彫りは一体どうやって作っているの?」とご質問をいただきました。
先日、館長が詳しく解説されていましたので、本日は高浮き彫りの作り方をご紹介いたします。

初代宮川香山 「鷹ガ巣細工花瓶(一対のうち)」
明治9年頃~明治14年頃

ヒナの目線にも、ご注目ください。
【高浮き彫の作り方】
①花瓶を形成して、器の表面に粘土で精緻な細工を施し(乾燥しないよう湿らせた状態で作る)、ひねり出したり、ひっかき、つまみ出したりして、粘土で全部細工が出来上がってから、登窯に入れて素焼きをすると、テラコッタ状になります。
↓
②テラコッタ状の花瓶を釉薬にどぼんとつけ、再び窯に入れて焼くと、花瓶に透明のガラス被膜が出来ます。
↓
③ガラス被膜の上に、顔料で絵付けをして再び焼きます。
↓
④金彩で絵付けをして、低温で焼きます。
最低4回、多くて6回、窯で焼くそうです。窯に入れると粘土が収縮します。細工が細かければ細かい程、厚い部分と薄い部分があればある程、窯の中でひび割れたりしますが、それを割らずにここまで焼き上げるというのは、本当に超絶技巧のなせる技だと思います。
高浮き彫りの作品をひとつ作り上げるのに、短いものでも6ヶ月、長いものでは約2年かかります。
高浮き彫りの作品は、明治15年まで作り続けましたが、その後は、釉下彩の作品に移行しました。外国人の好みが変わってきたので、新しい作品にチャレンジしていったのです。
宮川香山がずっと第一線で活躍していたのは、いち早く海外のニーズをとらえ、作風を変えていったからなのだそうです。

初代宮川香山 「釉下彩花之画花瓶」
明治20年頃~大正5年頃
ぜひ、高浮き彫りと釉下彩の作品をご覧ください。
同じ人物が作った作品とは思えない程、作風が違うので驚きます。
眞葛ミュージアムは、ご予約の必要はございません。
皆さまのお越しをスタッフ一同お待ちしております。
スタッフO
先日、館長が詳しく解説されていましたので、本日は高浮き彫りの作り方をご紹介いたします。

初代宮川香山 「鷹ガ巣細工花瓶(一対のうち)」
明治9年頃~明治14年頃

ヒナの目線にも、ご注目ください。
【高浮き彫の作り方】
①花瓶を形成して、器の表面に粘土で精緻な細工を施し(乾燥しないよう湿らせた状態で作る)、ひねり出したり、ひっかき、つまみ出したりして、粘土で全部細工が出来上がってから、登窯に入れて素焼きをすると、テラコッタ状になります。
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②テラコッタ状の花瓶を釉薬にどぼんとつけ、再び窯に入れて焼くと、花瓶に透明のガラス被膜が出来ます。
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③ガラス被膜の上に、顔料で絵付けをして再び焼きます。
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④金彩で絵付けをして、低温で焼きます。
最低4回、多くて6回、窯で焼くそうです。窯に入れると粘土が収縮します。細工が細かければ細かい程、厚い部分と薄い部分があればある程、窯の中でひび割れたりしますが、それを割らずにここまで焼き上げるというのは、本当に超絶技巧のなせる技だと思います。
高浮き彫りの作品をひとつ作り上げるのに、短いものでも6ヶ月、長いものでは約2年かかります。
高浮き彫りの作品は、明治15年まで作り続けましたが、その後は、釉下彩の作品に移行しました。外国人の好みが変わってきたので、新しい作品にチャレンジしていったのです。
宮川香山がずっと第一線で活躍していたのは、いち早く海外のニーズをとらえ、作風を変えていったからなのだそうです。

初代宮川香山 「釉下彩花之画花瓶」
明治20年頃~大正5年頃
ぜひ、高浮き彫りと釉下彩の作品をご覧ください。
同じ人物が作った作品とは思えない程、作風が違うので驚きます。
眞葛ミュージアムは、ご予約の必要はございません。
皆さまのお越しをスタッフ一同お待ちしております。
スタッフO