
サギソウをご覧になったことはございますか?
サギソウは、7月中旬~8月初旬頃、高さ20㎝〜30㎝の茎に3㎝程の純白の花を咲かせます。花の形が、翼を広げて飛ぶ「サギ」の姿に似ているところから、この名前がついたそうです。
今年、九品仏の境内にある鷺草園のサギソウを初めて見に行きました。
15輪程咲いていました。本当に、サギが優雅に空を飛んでいるかのように見えました。後からいらしたご夫婦が「今年は、昨年よりも咲いてる。」とおっしゃっていました。
大正末頃までは、九品仏周辺の奥沢田甫に自生してたそうですが、現在は、7月下旬に植え付けを行い、8月中旬頃まで花を楽しめます。



九品仏の境内には、あちこちにサギソウのオブジェがありました。
朱色の献灯籠や手水舎もサギソウの形をしていました。
龍護殿では、サギソウ絵馬も授与していました。これを阿吽の白サギ像に結ぶようです。これらを見つけて歩くのも楽しかったです。

初代 宮川香山 「釉下彩大花瓶」
明治20年頃~大正5年頃
本日は、白い鳥が描かれた釉下彩の作品をご紹介いたします。とても美しい色合いの花瓶です。
釉下彩は、形成後、素焼きした素地に顔料で絵付(下絵)を行います。その後、透明な釉薬を上掛けし、高温で焼成します。
そうすることで、淡くグラデーションに富んだ色彩に発色します。
色ごとに、窯の温度や空気の量、焼成時間が異なります。
温度計もない時代に、窯の温度をコントロールして、作品を作っていたことに驚きます。正に超絶技巧ですね。
「釉下彩大花瓶」は、現在開催中の企画展「新収蔵品展」に展示中です。
ぜひ、眞葛ミュージアムでご覧ください。

お花の先生がお持ちくださったのは、タカサゴユリとヒメジオンです。
真夏の白いお花は、涼しげで素敵ですね。
スタッフO