
新宿西口から徒歩5分程のSOMPO美術館で、3月26日(土)〜6月26日(日)まで「シダネルとマルタン展 最後の印象派、二代巨匠」が開催されています。19世紀末から20世紀初頭のフランスで活躍した画家、アンリ・シダネルとアンリ・マルタンに焦点をあてた、国内初の展覧会です。撮影可能な作品が数点ありました。HPで見た時は、色合いの明るいマルタンが素敵だなと思っていましたが、実際に見ると、シダネルが描いた家の明かりが灯る作品や食卓の作品がとても素敵でした。

アンリ・マルタン「二番草」1910年
油彩/板 フランス、個人蔵

アンリ・ル・シダネル
「ジェルブロワ、テラスの食卓」1930年
油彩/カンヴァス フランス、個人蔵
なんと!今回の展覧会期間中のみ常設展のゴッホ「ひまわり」を撮影することが出来ます!!
「ひまわり」は連作で7点あります。今まで何度か他の「ひまわり」を見ましたが、一番大きな作品だと思いました。
こんなにじっくりと「ひまわり」を見られる機会は他にありません!
この作品は、現在ロンドンのナショナル・ギャラリーが所蔵する「ひまわり」をもとに描いたと考えられている。ロンドンのものと比べると全体の色や筆遣いに違いが見られ、ゴッホが「ひまわり」の連作を通じて色彩や明度、タッチの研究を行ったと考えられる。
-SONPO美術館解説より-

フィンセント・ファン・ゴッホ
「ひまわり」1888年 油彩/カンヴァス
SOMPO美術館の後、4月16日(土)〜6月12日(日)までサントリー美術館で開催中の「大英博物館 北斎-国内の肉筆画の名品とともに-」を見に行きました。とても混んでいました。ほとんどの作品が壁掛けではなく、斜めに置いた展示だったので、大行列に並ばないと見られませんでした。撮影可能な作品もありました。

「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏 横大判錦絵」
葛飾北斎 天保元-4年(1830-33)頃
大英博物館蔵
「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、2024年に新しくなる千円札の裏絵にも決まりましたね。
神奈川沖とは、東海道の宿場町・神奈川(横浜市神奈川区)の沖合を意味することから、現在の東京湾から見た景色を描いたものだそうです。「本図は、長年にわたり繰り返し摺られ、おそらく8000枚程度も制作されたと考えられている。合成化学顔料のプルシアンブルーが波の奥行と力強さを際立たせている。」と解説に載っていました。
以前、他で見た作品より、海の青色が濃い気がしました。

「弘法大師修法図」 葛飾北斎
一幅 江戸時代 弘化年間(1844-47)
西新井大師總持寺
「弘法大師修法図」は、2年前の北斎会(西新井大師で10月の第一土曜日開催)で一般公開された際に撮影したものです。
(サントリー美術館は撮影不可)
西新井大師の本堂で見た時より、美術館でライティングされた作品は、細部まで見ることができました。小さな白いお花が咲いていること、鬼のまつげが長いこと、犬の毛並みが細かく描かれていることなどもよく見えました。
どちらもお勧めの展覧会です。
スタッフO