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琳派と印象派

あけましておめでとうございます。
一日も早くコロナが収束し、穏やかな日常が戻りますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

先月、アーティゾン美術館で開催している「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術-前期-」を見に行きました。
日本とヨーロッパ、東西の都市文化が生んだ天才画家たちの作品を通して、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しつつ見渡そうとする、新たな試みの展覧会だそうです。
アーティゾン美術館所蔵の作品は撮影可能でした。

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左:鈴木其一「富士筑波山図屏風」江戸時代 19世紀
右:ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」1904-06年頃

琳派と印象派が同じ会場に並んでいる展覧会はとても斬新でした。
重要文化財 俵屋宗達「舞楽図屏風」や尾形乾山作・尾形光琳画の角皿
モネやゴーガン、鈴木其一の作品などが印象に残りました。

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クロード・モネ「雨のベリール」1886年

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鈴木其一「藤、蓮、楓図」江戸時代 19世紀

印象派の画家たちが自らを「印象派」と名付けたわけではないように
「琳派」も近代になって美術の歴史を系統立て研究していく中で、用いられるようになった言葉で、琳派の繋がりは独特だということを初めて知りました。琳派と印象派の比較などが説明されていて、面白い展覧会でした。


眞葛ミュージアムでは、「新収蔵品展」を開催しております。
初代、二代、三代の作品をご覧いただけます。
宮川長造(九代茶碗屋長兵衛)の四男として、初代宮川香山(本名 虎之助)は京都に生まれます。
二代香山は半之助(初代香山の兄 長平の息子を養子に迎える。初代と二代は、17歳差。)
三代香山は二代の長男 葛之助。四代香山は二代の次男 智之助です。

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初代宮川香山「乾山意松竹梅寿画大花瓶」
大正5年頃

本日は、新年にぴったりな作品をご紹介いたします。
尾形乾山を倣った松竹梅が描かれた大花瓶です。太くて力強い松の幹の側に、細くて繊細な梅が描かれており、その対比がとても印象的で、二本の幹の下に描かれた竹の葉も潔く素敵です。


スタッフO

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ミュージアムのご案内

営業時間 10:00~16:00 土曜日、日曜日のみ開館 (但し年末年始など休館あり)

所在地 横浜市神奈川区栄町6-1 ヨコハマポートサイド ロア参番館1F-2

宮川香山 眞葛ミュージアム
書籍のご案内
「世界に愛されたやきもの MAKUZU WARE 眞葛焼 初代宮川香山作品集」神奈川新聞社より発売中
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