fc2ブログ

7月展覧会巡り

こんにちは。関東地方も梅雨明けをして、夏本番ですね。
ミュージアム周辺でも、蝉がにぎやかに鳴いています。
今朝、横浜駅きた東口Aを出てすぐの帷子川分水路に、40㎝位のエイが泳いでいて驚きました。

2023730.jpg
奈良猿沢池写生 木島櫻谷15歳
明治24年(1891)櫻谷文庫

先日、泉屋博古館 東京で7月23日(日)まで開催していた「木島櫻谷-山水夢中」を見に行きました。作品の入れ替えがあったので、前期・後期を見に行きました。後期に気付いたのですが、前期は展示室をひとつ見損ねていたようで、ショックでした。

「奈良猿沢池写生」は、建物の窓からこぼれるあかりが水面に映り、美しいと思いました。15歳の時に描いた作品だということに驚きました。櫻谷さんは絵を描くのがとても速かったそうです。画塾生時代から暇さえあれば、近郊へ出掛け、写生をしていたそうで、写生帖は700冊を超えるとのこと。

202373003.jpg
木島櫻谷「和楽」絹本着色 6曲1双(一部分)
明治42年(1909) 京都市美術館

柔らかそうな毛並みの穏やかで優しい目をした牛に惹かれました。
牛の横には、正面を向いたヒヨコも描かれていてとても可愛かったです。
櫻谷さんの描く表情の豊かな動物に癒されました。

「蓬莱瑞色(ほうらいずいしょく)」大正時代 紙本金地着色 6曲1双も金地に水色が映えて、素敵でした。いつか、京都にある木島櫻谷旧邸(櫻谷文庫)へ行ってみたいなと思いました。

202373001.jpg

202373002.jpg
野々村仁清 重要文化財「色絵芥子文茶壺」
江戸時代前期

もう一つ、出光美術館で7月23日(日)まで開催していた「尾形乾山誕生360年 琳派のやきもの 響きあう陶画の美」へ行きました。
伝尾形光琳「紅白梅図屏風」6曲1双 江戸時代中期 各151.0×346.7が印象に残りました。左隻に描かれた紅梅の枝の力強さ、右隻に描かれた白梅の繊細な枝と大胆な余白は圧巻でした。鈴木其一「桜・楓図屏風」6曲1双江戸時代後期 50.7×200.4も素敵でした。
野々村仁清 重要文化財「色絵芥子文茶壺」は、狩野宗眼重信「麦・芥子図屏風」との類似がみられるそうです。この2つの作品が同じ空間に展示されていたので、見比べる事ができて面白かったです。


202373004.jpg
初代宮川香山 「仁清意フク香合」
1882年(明治15)頃~1916年(大正5)頃
H.35㎜×W.75㎜ 眞葛ミュージアム所蔵

初代宮川香山は、海外への輸出用に陶磁器を製作する傍ら、国内向けにも仁清・乾山写しの作品を生涯制作し続けた。初代宮川香山の父眞葛長造は、京都で仁清写しの作品を得意とし、京焼の名工と呼ばれていた。その技は眞葛焼に代々引き継がれていく。初代宮川香山は、国内向けに茶道具などの作品を数多く残しており、特に江戸時代を代表する名工・仁清や乾山の「写し」を数多く制作した。写しとは先人に学ぶという考えの下、単に形を真似るのではなく、その精神をも習得するよう制作し、そこに独自の解釈や魅力を加えながらつくり上げるものである。
-眞葛ミュージアム解説より-

本日は、仁清の「写し」香合をご紹介いたします。現在の企画展「新収蔵品展」に展示中です。片手にすっぽり収まる、ころんと丸いフグの香合です。どの角度から見ても可愛らしいです。


スタッフO
ミュージアムのご案内

営業時間 10:00~16:00 土曜日、日曜日のみ開館 (但し年末年始など休館あり)

所在地 横浜市神奈川区栄町6-1 ヨコハマポートサイド ロア参番館1F-2

宮川香山 眞葛ミュージアム
書籍のご案内
「世界に愛されたやきもの MAKUZU WARE 眞葛焼 初代宮川香山作品集」神奈川新聞社より発売中
リンク
カレンダー
06 ≪│2023/07│≫ 08
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
最新コメント
最新トラックバック
RSSリンク
QRコード
QR