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横浜浮世絵展(後期)

4月29日(土)〜5月28日(日)まで川崎浮世絵ギャラリーで開催している
「横浜浮世絵展」後期をトークショーが行われる日に見に行きました。
今回も展覧会の作品について、興味深いお話しを沢山うかがえました。

トークショーの後、展示作品とは関係ないのですが、こちらは北斎の作品を沢山所蔵しているそうですね。いつか北斎「琉球八景」を沖縄 浦添市美術館で見たいと思っています。と学芸員の方に話すと、川崎浮世絵ギャラリーも「琉球八景」8枚全て所蔵していますよ。とおっしゃり、とても驚きました!2年前に開催した「世界に誇る大北斎展」の図録に作品が載っているとうかがい、購入しました。

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葛飾北斎「琉球八景 城嶽靈泉」
天保3年頃 大判錦絵

「琉球八景」は、琉球の景勝地を描いた8枚揃いの錦絵である。
北斎は琉球を訪れてはおらず、中国の冊封使・周煌が琉球の風俗や地誌等をまとめた「琉球国志略」巻一の挿図「球陽八景」を元にして描いている。
-図録解説一部分-

実際に琉球を訪れていないせいか、雪が積もった作品や、富士山のような山が描かれた作品もありました。
沖縄 浦添市美術館では、年に一度4月下旬~5月上旬に展示するので、なかなか見に行けないなと思いましたが、川崎は近いので、いつか必ず「琉球八景」を見たいと思いました。今から展示される日が待ち遠しいです。

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歌川国貞 歌川貞秀 「岩亀楼并ニ異客之図」
大判錦絵三枚続 万延元年(1860)11月

「横浜浮世絵展」で印象に残った作品は、「岩亀楼并ニ異客之図」です。
横浜市歴史博物館で 開催していた「浮世の華 描かれた港崎」では、見ることができなかったので、こちらの展示で見ることができてよかったです。

江戸時代後期に流行した小説「偽紫田舎源氏」の主人公の足利光氏が、岩亀楼を訪れています。舶来の洋酒を飲んでいるのでしょうか。脚付きのグラスを持っています。座敷の奥では外国人たちも宴会をしています。岩亀楼には舞台があり、手踊りなどを客に披露していました。なかでも評判だったのが、「蝶小蝶花港崎」という演目。胡蝶の精に扮した踊り子が、太鼓橋の上で舞い踊ります。-川崎浮世絵ギャラリー解説より-

着物の色合いが鮮やかで美しく、シャンデリアがとてもお洒落です。太鼓橋の上で、背に蝶羽を背負い、天冠に山吹の花をさして舞う胡蝶を見て、部屋に飾っている土鈴を思い出しました。この土鈴は、武蔵一宮氷川神社の神楽土鈴です。全部で9体あり、その中から胡蝶を選んでいたので、不思議だなと思いました。

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神楽土鈴「胡蝶」

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一港斎永林「横浜名所之内 谷戸山雪中」
大判錦絵 明治5年(1872)4月

雪が舞うこちらの作品もとても美しく、印象に残りました。
今回「横浜浮世絵」を沢山見て、ますます浮世絵を好きになりました。


スタッフO
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営業時間 10:00~16:00 土曜日、日曜日のみ開館 (但し年末年始など休館あり)

所在地 横浜市神奈川区栄町6-1 ヨコハマポートサイド ロア参番館1F-2

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