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伊藤若冲 「動植綵絵」

8/6(土)〜9/25(日)まで、東京藝術大学大学美術館にて、
特別展「日本美術をひも解く-皇室、美の玉手箱」を開催しています。
宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する皇室の珠玉の名品に、東京藝術大学のコレクションを加えた82点の作品が展示されています。
初代 宮川香山「青華氷梅文花瓶」が展示されていました。

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展覧会後期に、伊藤若冲「動植綵絵」が展示されると知り、見に行きました。実物を見るのは初めてです!
「動植綵絵」は、若冲が40代前半〜50代前半までの約10年の歳月をかけて描き上げた作品で、全30幅のうち10幅が公開されました。国宝に指定されてから初めての展示となります。

「芍薬群蝶図、梅花小禽図、向日葵雄鶏図、紫陽花双鶏図、老松白鶏図、芦鵞図、蓮池遊魚図、桃花小禽図、池辺群虫図、芦雁図」が展示されていました。構図も面白く、繊細な描写で、色彩も鮮やかで美しかったです。
250年以上前の作品だとは、信じられません。
いつか30幅全て見てみたいです。

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伊藤若冲「池辺群虫図」
-展覧会ハガキより-

「池辺群虫図」が一番印象に残りました。一体、何種類の昆虫たちが描かれているのか、思わず数えたくなりました。
昆虫の細かな動きもリアルに描かれていました。
展示作品との距離が近く、細部までじっくりと見ることができました。

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伊藤若冲「紫陽花双鶏図」

「紫陽花双鶏図」は、雌鶏のまぶたが下から上に閉じる様子も描かれていました。鶏をよく観察して描いているのだと思いました。

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伊藤若冲 「蓮池遊魚図」

「蓮池遊魚図」は、魚が宙に浮いているかのようでした。綺麗に咲き誇る蓮の花と枯れた蓮の葉が描かれていました。
枯れた蓮の葉は、若冲の特徴の一つですが、宮川香山もよく枯れた蓮の葉をモチーフにしていました。若冲の影響を受けていたのかもしれませんね。
眞葛ミュージアム「新収蔵品展」では、枯れた蓮をモチーフにした「蓮二鳥細工花瓶」を展示中です。ぜひ、ご覧ください。

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初代 宮川香山「蓮二鳥細工花瓶」
明治9年頃~明治15年頃


スタッフO
ミュージアムのご案内

営業時間 10:00~16:00 土曜日、日曜日のみ開館 (但し年末年始など休館あり)

所在地 横浜市神奈川区栄町6-1 ヨコハマポートサイド ロア参番館1F-2

宮川香山 眞葛ミュージアム
書籍のご案内
「世界に愛されたやきもの MAKUZU WARE 眞葛焼 初代宮川香山作品集」神奈川新聞社より発売中
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