
9月10日(土)〜10月23日(日)まで、泉屋博古館 東京にて開催している
「古美術逍遥 東洋へのまなざし」を見に行きました。

伊藤若冲「海棠目白図」江戸時代
絹本着色 139.0㎝×78.9㎝
伊藤若冲「海棠目白図」は「動植綵絵」を描く少し前に描かれた作品です。「動植綵絵」と同じ位のサイズでした。
海棠とコブシの白い花が満開で、コブシの花弁は透明感があって素敵です。
パッと見では分からないのですが、中央よりやや上の部分に、9羽のメジロが押し合うように体を寄せ合い、枝に留まっています。
これはメジロの習性で、目白押し(←多くの人が込み合って並ぶこと。物事が集中してあること。)の語源だと初めて知りました。
1羽だけ少し離れたところに留まっているメジロも気になりました。

八大山人「安晩帖」第7図 叭々鳥 清時代(1694年)
紙本墨画淡彩 31.7㎝×27.5㎝
八代山人は、明代末期から清代初期にかけて活躍した画家・書家・詩人です。「安晩帖」は、八大山人69歳の作で、鳥や魚、花卉、山水など20面からなる画冊です。
今回は一点展示されていました。9月10日(土)〜10月2日(日)は、第7図 叭々鳥(ははちょう)、10月4日(火)〜23日(日)は、第6 図 鱖魚図(けつぎょず)が展示されます。
明の王族出身ながら、20歳の頃に明が滅亡、禅門へ入ります。後に、還俗し、書画三昧の暮らしを送ったそうです。
穏やかで可愛らしい絵だなと思いましたが、滅亡した明への思いと清への反発が重ね合わされているとのことでした。

泉屋博古館 東京のミュージアムショップで、宮川香山「孔雀型香炉」と「犬張子香合」が載った小さなメモ帳を見つけ、購入しました。

本日のお花は、赤と白の彼岸花です。鮮やかで美しいです。
西方寺の彼岸花も見頃なのだろうなと思いました。
スタッフO