
ほおずきは、ナス科ホオズキ属の多年草で、6月〜7月に白やクリーム色の花を咲かせ、8月〜9月に実がなります。
ほおずきのオレンジ色の部分は、ガクが大きく膨らんだものだと初めて知りました。漢字で「鬼灯」と書きます。
お盆にほおずきを飾るのは、その形が提灯に似ているからだそうです。
ご先祖様がお盆に迷わずに帰って来れるように、灯りの役割を果たすと昔から考えられていました。
今年のお盆は、ホオズキのアレンジを作り、玄関に飾りました。
子供の頃、ほおずきの実の中身を取り出して、皮だけにして、口の中に入れて鳴らして遊んだことを思い出しました。
平安時代から親しまれていた遊びだと知り、驚きました。

残ったほおずきで「透かしほおずき」を作りました。「透かしほおずき」は、ほおずきを水に浸しておくだけでできます。
バケツなどに水を入れ、2週間程、ほおずきが浸かるようにつけておきます。時々水を取り替えます。
すると、やわらかい皮の部分のみが腐って溶け、葉脈だけが残ります。
ある程度表面が溶けたら、歯ブラシなどで優しくこすると、綺麗になります。オレンジ色の葉脈も可愛いですが、葉脈を白くしたい場合は、漂白剤を入れた水に更に1週間程つけておくと色が抜けるそうです。これを日陰に干して、乾燥したら完成です。今年は、涼しげな「透かしほおずき」を作ってみませんか?

初代宮川香山 「磁製花紋蝶透彫小皿(1)」
明治20年頃〜大正5年頃
初代宮川香山の作品には、透かしの技巧を使った作品があります。
以前、神奈川県立歴史博物館で見た紫陽花の作品が印象に残っています。
眞葛ミュージアムで展示中の作品に、透かし技巧が使われたものが4点あります。小さな小皿なので、目を凝らして見ないと分かりませんが、蝶の羽の部分が「透かし」になっていて、光を通します。
ぜひ、蝶の羽にご注目ください!

本日のお花は、百日草です。
別名はジニアと言い、メキシコ原産のキク科の一年草です。
ジニアの花期は、5月~11月と長く、真夏にも元気なビタミンカラーの花を咲かせます。
スタッフO