
今年も蓮の季節になりましたね。
鎌倉 光明寺 記主庭園の蓮を見に行きました。こちらの庭園は、小堀遠州作といわれています。
庭園の奥には、木造二階建ての大聖閣があります。お堂の二階には、阿弥陀三尊が安置されています。桜の頃は二階の窓が開いていて、回廊から拝むことが出来ましたが、今回は閉じていました。
屋根の上には鳳凰が乗っています。

光明寺の蓮は、大賀蓮、錦蕊蓮、酔妃蓮の三種類です。
白い花びらの先がピンク色になっているのが酔妃蓮で、酔ったお妃が頬を染めているように見えることから名付けられたそうです。

青色や赤色のトンボがたくさん飛んでいました。
赤トンボを見たのは、何年振りでしょう!
左肩に青色のトンボがとまり、羽を休ませていたので、驚かせないよう、暫く動かずにじっとしていました。
ウシガエルが時々グォーグォーと鳴き、海から吹く涼しい風が回廊を抜け、とても心地の良い時間でした。
7月30日(土)・31日(日)には、観蓮会が開催されます。大聖閣にて抹茶席や聞香体験も開催されるそうですが、すべて満席となっていました。庭園を舞台にした朗読や演奏会も行われるようです。

記主庭園の池には、鯉、亀、蟹がいました。石の上にいたこちらの亀は、甲羅に蓮の花を乗せていました。そして、口をパクパクさせながら、左手はツッコミをするような動きを繰り返していて面白いなと思い、思わず動画を撮りました。

柳川春葉・著「母の心」木版口絵 明治38年
鎌倉市鏑木清方記念美術館チラシより
光明寺の後に、小町通りから一本入った所にある鎌倉市鏑木清方記念美術館へ行きました。7月2日(土)〜9月11日(日)まで企画展「夏から秋へ-季節のよそおい-」を開催しています。8月7日(日)まで前期、8月11日(木・祝)から後期となります。
柳川春葉・著「母の心」木版口絵は、浴衣姿の女性が美しく、どこからか風鈴の音が聞こえてきそうな気がしました。
この他に、霽れゆく村雨(下絵) 大正4年 紙本墨画一部淡彩・屏風(六曲一双)が、印象に残りました。上野 不忍池の蓮の花や葉が風にあおられ、向かい風に傘を立てる鈴木春信風の女性が描かれています。本画は関東大震災の時に焼失したため、現存していないそうです。
いつか鏑木清方の代表作の一つ「朝涼」を見てみたいと思いました。
上野 不忍池と言えば、明治10年 第一回内国勧業博覧会開催時に、
初代宮川香山は、上野の不忍池の土を使って作品を製作しました。
詳しくは、館長のブログをご覧ください。
▷http://kozan.blog.ss-blog.jp/2014-04-11

本日のお花は、オニユリです。
鮮やかなオレンジ色のユリは夏らしいですね。
スタッフO