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雙林寺 薬師如来坐像

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初代宮川香山は、1842年京都で代々やきものを生業とする家に生まれ、育ちました。父は眞葛ヶ原に窯を築き、名工と言われた長造です。
枝垂れ桜で有名な円山公園一帯の旧称を真葛ケ原といいます。
眞葛焼は、この眞葛ヶ原という地名からきています。

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初代宮川香山は、幼少時代、京都真葛ケ原の雙林寺画僧 義亮に絵と書を学んでいました。
ある日、義亮から筆洗いを作るよう依頼された香山(10歳頃)は、底に龍の浮彫りを施した筆洗いを作りました。
墨汁がゆらめく水の底に、龍が見え隠れするよう工夫をし、義亮からその出来栄えを大いにほめられたそうです。

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雙林寺は、八坂神社を東に抜けて円山公園の池を南に行くとあります。
眞葛ケ原の文字が石塔に刻まれています。タヌキやキツネ、布袋様などの石仏もありました。
今年4/23(土)〜5/15(日)に「春期京都非公開文化財特別公開」で雙林寺ご本尊 薬師如来坐像が公開されましたが、普段も7m離れたところから薬師如来坐像を拝めるとわかり、行きました。
薬師如来坐像は、高さ85㎝程のカヤの一本造りで、とても穏やかな優しい表情をされていました。

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薬師如来坐像の御御影(版画)

雙林寺 受付女性の方にお話を伺うことが出来ました。
「ご本尊の薬師如来坐像は、平安時代に最澄が作ったとされ、現在は重要文化財となっていますが、昔は国宝でした。
平安時代作で、ふくよかな手と身体をしていて、お顔はほっそりとしています。奈良時代の様式を残しているので、ふくよかなのだそうです。金箔に赤い衣を着ています。赤は、一番格式の高いお色なので、現在も天台宗では最高位の方が着ています。」

京都非公開文化財特別公開の際に、薬師如来坐像のフォトカードを販売したそうですが、売り切れていて残念でした。
薬師如来坐像の御御影(版画)を購入しました。こちらは、木を彫って作られた100年程前の版木を一枚一枚刷ったもので、とても貴重だと思いました。初代宮川香山も拝んでいたかもしれない薬師如来坐像を拝むことができて、嬉しかったです。


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